中学生の君たち、覚えているかい？！
去年の1学期に大切にかかえて　みんなで世話をしていた、あの小さな命を・・・。
ミルクや食事の世話、保温のこと、新しい飼い主さん探し・・・
どれも大変だったね。
今は、こんなに大きな　やさしいネコちゃんに育ったよ！
みんな、ありがとう！！
そして、愛情たっぷりに育てていただいた　
今の飼い主さんには
スタッフからも　感謝の気持ちが生まれています。
ありがとうございます。

平成15年のよく晴れた日曜の昼下がり
中学２年の男の子たち数人が
心配そうな顔で訪れました。
・・・まだ手のひらに乗るくらいの子猫なんだけど、・・・
放って置いたら死んじゃうよ・・・助けたい・・・

中途半端に、その場の感情だけで何とかしてあげてという一時の善意は本当の愛情ではないよ。
生まれた命を一旦手元に置いたのならば、
その仔の命の最後まで責任をもってあげるのが
本当の愛情だよ。
それができないのなら
これから元のところに返してくるのも仕方がないかな・・・
そんな話をして。
「・・・でも、助けてあげたい・・・」口をついたのは、そんな振り絞るように言ったひとこと。

ミルクやフードの話、排泄のさせ方や保温についてなどを説明したね。
１００グラムも無かったから心配だったけれど、
ちゃんとみんなで世話をしていたんだよね。

再び大勢で診察時間に現れたときは、
とても感激したよ。
顔ぶれが増え、心配そうな顔や真剣なまなざしが　見せ掛けのものではないことを感じさせたんだ。
部活動や塾通いなんかで　忙しいのにね。
まわりの大人の方たちにも助けていただいて、
交代で世話をするなか
みんな家では飼えないと悩んでいたけれど、
ついには新しい飼い主さんまで見つけたんだよね。
あのときの命は
こうして大きな命に育ちました。
☆
「じゃあ、預かって面倒見てあげるよ。」と言ってしまうのはひとつの命を助けるにはお手軽な方法なのかもしれません。何と言っても、ここは“動物病院”。
でも、命との出会いや重みを感じて欲しいから、
お世話の方法を説明し「頑張ろうね！」と言葉をかけた・・・

先日、袖口の黄色いラインが印象的な青いジャージ姿の
みんなの後輩が職場体験学習に来てくれました。
ちょうど男子生徒さんだったことから
みんなのことを思い出しました。
牧の池中学校　の君たち
ありがとう・・・

「ニャッキちゃん」です
照れ屋さんだから、カメラ目線はちょっと苦手・・・↑




←でも、ちょっとだけ顔を見せてくれました。



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